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Pioneer DJ初心者向けコントローラー徹底解説
DDJ-SB2とDDJ-WEGO3、どちらを選ぶべきか?
DJを始めてみたいけれど、どのコントローラーを選べばいいかわからない——そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。今回は、Pioneer DJの人気エントリーモデル「DDJ-SB2」と「DDJ-WEGO3」を詳しく比較し、それぞれの特徴や目的の違いを解説します。

基本仕様の違いを理解しよう
まず、両機種の基本的な違いを表で確認してみましょう。
項目 | DDJ-SB2 | DDJ-WEGO3 |
---|---|---|
デッキ数 | 2デッキ(4デッキ対応可能) | 2デッキ |
対応ソフト | Serato DJ Intro/Lite | Virtual DJ LE、djay、WeDJ |
重量 | 2.1kg | 約1.5kg |
価格帯 | 約29,800円 | 約27,000円 |
S/N比 | 90dB | – |
DDJ-SB2:本格的なDJへの第一歩

DDJ-SB2の主な特徴
1. TRIMノブとレベルメーター搭載
DDJ-SB2には、この価格帯では珍しいTRIM(GAIN)ノブとレベルメーターが搭載されています。これにより、楽曲間の音量差を視覚的に確認しながら調整できるため、より本格的なDJプレイが可能です。
2. 4デッキ対応
デッキボタンでの切り替えにより、4デッキでの操作が可能。将来的に複雑なミックスに挑戦したい方には魅力的な機能です。
4. rekordbox dj対応
2016年のアップデートにより、Pioneer DJ製のrekordbox djにも対応。CDJへの移行を考えている方には重要なポイントです。

DDJ-SB2が向いている人
- 将来的にクラブでのDJプレイを考えている
- 本格的なミックス技術を学びたい
- rekordboxやSeratoの環境に慣れたい
- 音質や操作性を重視したい
DDJ-WEGO3:手軽さを重視したモバイルDJ

DDJ-WEGO3の主な特徴
1. 軽量コンパクト設計
約1.5kgという軽量性により、持ち運びが非常に楽。パーティーや友人宅での使用に最適です。
3. パルスコントロール
ジョグ周りのLEDライトが楽曲の拍に合わせて光る機能により、視覚的にビートを把握できます。
5. 充電機能
iOS機器への充電機能を備えているため、長時間のプレイでもバッテリー残量を気にする必要がありません。

DDJ-WEGO3が向いている人
- 手軽にDJを楽しみたい
- モバイル環境でのDJプレイが中心
- 持ち運びを重視する
- iPhoneやiPadを活用したい
- パーティーや友人との集まりで使用したい
音質面での重要な違い
実際のDJ現場での使用を考えると、音質面での違いは重要です。
DDJ-SB2の音質特徴
- S/N比:90dB
- 24bit/44.1kHz対応
- より本格的な音質設定
DDJ-WEGO3の音質特徴
- 軽量・コンパクト重視の音質設定
- モバイル使用に最適化
- 実用的なレベルを確保
あるDJユーザーの5年間の使用レビューによると、「DDJ-WEGO3は現場の常設ミキサーに繋いで他のプレイヤーに合わせられる程の音量を出すことが可能」とあり、音質面でも実用的なレベルを確保しています。
対応ソフトウェアの違いが将来を左右する

DDJ-SB2のソフトウェア環境
- Serato DJ Intro/Lite:付属の無料版
- Serato DJ Pro:有償アップグレード版(約13,000円)
- rekordbox dj:Pioneer DJ製ソフト(別売)
DDJ-WEGO3のソフトウェア環境
- Virtual DJ LE:付属
- djay:無料で基本機能利用可能
- WeDJ:Pioneer DJ製モバイルアプリ
- その他:Traktor、Cross DJなど多数対応
DDJ-WEGO3は対応ソフトウェアが豊富で、様々な選択肢から自分に合ったものを選べる点が魅力です。
実際の使用場面での違い
ホームパーティーでの使用
DDJ-WEGO3の優位性
- 軽量で持ち運びが楽
- iPhoneの音楽ライブラリをそのまま使用可能
- セットアップが簡単
- 見た目がスタイリッシュ
DDJ-SB2の特徴
- より本格的な操作感
- 音質の安定性
- 複雑なミックスも可能
将来的なステップアップを考慮した場合
DDJ-SB2の優位性
- rekordbox djによりCDJへの移行がスムーズ
- 本格的なDJスキルの習得に適している
- エフェクトやミックス技術の学習に適している
DDJ-WEGO3の位置づけ
- DJの楽しさを手軽に体験できる
- モバイルDJとしての新しいスタイルを開拓
- カジュアルな音楽体験に最適
購入時に考慮すべきポイント

予算と機能のバランス
両機種とも3万円前後の価格帯ですが、将来的なソフトウェアアップグレード費用も考慮する必要があります。
項目 | DDJ-SB2 | DDJ-WEGO3 |
---|---|---|
本体価格 | 約29,800円 | 約27,000円 |
ソフトアップグレード | 約13,000円(Serato DJ Pro) | 基本的に追加費用不要 |
総額 | 約43,000円 | 約27,000円 |
使用環境による選択指針
自宅中心の使用
- どちらでも問題なし
- 音質重視ならDDJ-SB2
- 手軽さ重視ならDDJ-WEGO3
持ち運びが多い場合
- DDJ-WEGO3が圧倒的に有利
- 軽量性と耐久性のバランスが良い
将来的にクラブでプレイしたい場合
- DDJ-SB2が有利
- rekordboxの経験が活かせる
実際のユーザーの声から学ぶ
DDJ-SB2ユーザーの評価
「必要な機能がほとんどそろっていて実売29,800円。この価格帯で自分の必要としている機能が思っていた以上についていてすごく満足しています」
DDJ-WEGO3ユーザーの評価
「5年半使用して、新品時に比べて再生ボタンの反応が少し硬くなったような気はするものの、いまだに壊れていない。軽くコンパクトな筐体で携帯しやすく、ジョグの反応が良くスムーズ」
まとめ:あなたにピッタリの選択は?
両機種とも優れたエントリーモデルですが、目的と使用スタイルによって最適な選択は変わります。
DDJ-SB2を選ぶべき人
- 本格的なDJスキルを身につけたい
- 将来的にクラブでプレイしたい
- 音質と操作性を重視する
- rekordboxやSeratoの環境で学習したい
- 4デッキでのプレイに挑戦したい
DDJ-WEGO3を選ぶべき人
- 手軽にDJを楽しみたい
- 持ち運びを頻繁に行う
- iPhoneやiPadを活用したい
- カジュアルなパーティーでの使用が中心
- 初期費用を抑えたい
どちらを選んでも、DJという音楽の新しい楽しみ方への扉が開かれることは間違いありません。自分のライフスタイルと将来の目標を考慮して、最適な一台を選択してください。
DJの世界は思っているよりも身近で、そして想像以上に奥深いものです。まずは手軽に始めて、徐々にスキルアップしていく——そんなDJライフの第一歩を、ぜひ踏み出してみてください。
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