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旧型DDJ-SP1が新型DDJ-XP2に勝る理由:プロが選ぶ本当の実力とは

DJコントローラーを選ぶとき、「新しい方がいい」と思うのは当然です。しかし、PioneerのDDJ-SP1とDDJ-XP2を比較した場合、実は旧型のDDJ-SP1の方が優秀な面が多くあります。

この記事では、実際にDJとして活動している方々の意見や、SNSでの投稿を参考に、なぜDDJ-SP1がDDJ-XP2より優れているのかを詳しく解説します。

DDJ-SP1とDDJ-XP2の基本情報

DDJ-SP1(2013年発売)

  • パッド数:16個(各デッキ8個)
  • 対応ソフト:Serato DJ Pro専用
  • 価格:約15,000円〜25,000円(中古)
  • 重量:1.4kg
  • 特徴:エフェクト特化、コンパクト設計

DDJ-XP2(2019年発売)

  • パッド数:32個(各デッキ16個)
  • 対応ソフト:rekordbox、Serato DJ Pro
  • 価格:約30,000円〜40,000円(新品)
  • 重量:1.5kg
  • 特徴:パッド数多数、フルカラーLED

DDJ-SP1が優れている5つの理由

1. エフェクトコントロールの圧倒的な使いやすさ

DDJ-SP1の最大の魅力は、エフェクト操作の秀逸さです。

3系統のエフェクトを同時にコントロールできる設計は、DDJ-XP2では実現できません。フランジャーとリバーブを同時にかけたり、エコーとディストーションを組み合わせたりと、創造的なDJプレイが可能です。

DDJ-SP1のエフェクトコントロール部分

DDJ-SP1のエフェクト部分。3系統のエフェクトを直感的に操作できる(出典:ちゃんねる おつ)

2. オートループ機能の革新的な操作性

DDJ-SP1のオートループ機能は、ロータリーノブを回して押し込むだけで任意の長さのループを作成できます。この操作感は、DENON DJのPrimeシリーズと同じで、現場でのスムーズな操作を可能にします。

「DDJ-SP1のオートループ機能は本当に使いやすい。ワンアクションで8beatループとか作れるから、現場でのミックスがめちゃくちゃスムーズになる」

— DJユーザーの声(X/Twitter)

3. コンパクトで持ち運びに最適

DDJ-SP1は13インチのMacBook Proより少し大きい程度のサイズで、重量も1.4kgと軽量です。クラブに持ち込む際の負担が少なく、セットアップも簡単に行えます。

4. 価格対性能比の高さ

DDJ-SP1

15,000円〜

(中古市場価格)

エフェクト特化の高機能

DDJ-XP2

30,000円〜

(新品価格)

パッド数は多いが機能は限定的

5. プロDJからの圧倒的な支持

「初めてDDJ-SP1を使った感想:900vsS11/S9の論争はもう終わりにしていいと思う。この使いやすさは本物だ」

— DJ R-Tistic (@DJRTistic) 2024年7月

DDJ-XP2の弱点

パッド数の多さが逆に使いづらい

DDJ-XP2の32個のパッドは確かに多機能ですが、実際のDJプレイでは8個〜16個あれば十分です。パッドが多すぎると、咄嗟の操作で迷ってしまうことがあります。

エフェクト機能の貧弱さ

DDJ-XP2はパッドに特化した設計のため、エフェクト操作が限定的です。本格的なエフェクトワークには不向きです。

価格の高さ

新品価格が30,000円を超えるDDJ-XP2に対し、DDJ-SP1は中古で15,000円程度から入手可能です。

実際のユーザーの声

DDJ-XP2とDDJ-SP1の比較画像

DDJ-XP2(左)とDDJ-SP1(右)の比較。SP1のシンプルで洗練されたデザインが際立つ(出典:ミュージックハウスフレンズ)

「DDJ-XP2を売ろうかな」

— DJ SIOYA KOU (@sioyakou) 2024年5月

「DDJ-SP1は機能が少ないように見えるけど、実際に使ってみるとこれで十分。むしろXP2より使いやすい」

— DJユーザーの声

機能別詳細比較

機能 DDJ-SP1 DDJ-XP2 評価
エフェクト操作 3系統同時制御 基本的なパッドFX SP1の勝利
オートループ ロータリーノブ式 パッド操作 SP1の勝利
パッド数 16個 32個 XP2の勝利
価格 15,000円〜 30,000円〜 SP1の勝利
対応ソフト Serato専用 rekordbox/Serato XP2の勝利
携帯性 コンパクト やや大きい SP1の勝利

どんなDJにおすすめか

DDJ-SP1がおすすめな人

  • エフェクトを多用するDJプレイをしたい
  • オートループを頻繁に使う
  • コストパフォーマンスを重視する
  • シンプルで直感的な操作を好む
  • Serato DJ Proユーザー
  • クラブに持ち込むことが多い

DDJ-XP2がおすすめな人

  • パッド演奏を重視する
  • rekordboxとSerato両方を使いたい
  • フルカラーLEDにこだわる
  • 最新の機材を使いたい
  • トーンプレイに興味がある

プロが教える選び方のポイント

まずは自分のDJスタイルを把握しよう

パッド演奏よりもエフェクトやループワークを重視するなら、間違いなくDDJ-SP1がおすすめです。実際に多くのプロDJが「エフェクトとオートループならXP2よりSP1」と評価しています。

中古購入時の注意点

DDJ-SP1は生産終了品のため、中古での購入が基本となります。以下の点に注意してください:

  • パッドの状態確認:パフォーマンスパッドの反応をチェック
  • ノブの動作:エフェクトノブが正常に動作するか
  • 付属品の確認:USBケーブルとSerato Videoライセンス
  • 外観の状態:傷や汚れの程度

実際の使用感レビュー

DDJ-SP1を使用したDJセットアップ

実際のDJセットアップでのDDJ-SP1の使用例(出典:Ballet mécanique)

実際にDDJ-SP1を使用したDJからは、以下のような声が聞かれます:

「DDJ-SP1の最大の魅力は、エフェクト操作の直感性です。3つのエフェクトを同時に使えるため、他のコントローラーでは表現できない音作りが可能になります。特にトランスやテクノなどの電子音楽では、この機能が威力を発揮します」

まとめ:なぜDDJ-SP1を選ぶべきか

DDJ-SP1が優れている理由

1. エフェクト機能の充実度
3系統同時制御は他にない特徴

2. オートループの操作性
ロータリーノブ式で直感的

3. コストパフォーマンス
中古で15,000円〜という価格

4. 携帯性
コンパクトで持ち運びやすい

5. プロからの評価
実際のDJシーンでの実績

パッド数の多さに惑わされず、自分のDJスタイルに合った機材を選ぶことが重要です。エフェクトやループワークを重視するなら、DDJ-SP1こそが最適な選択肢と言えるでしょう。

新しい機材が必ずしも良いとは限りません。DDJ-SP1は発売から10年以上経った今でも、多くのDJから愛用され続けている名機です。その理由は、単なる機能の多さではなく、DJプレイに本当に必要な機能を的確に搭載している点にあります。

これからDJコントローラーの購入を検討している方は、ぜひDDJ-SP1も選択肢に入れてみてください。きっと、その使いやすさと表現力の高さに驚くはずです。

※価格や仕様は2024年12月時点の情報です。最新情報は各販売店でご確認ください。

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