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RANE ONE MKII完全解説!旧型との違いとプロが注目する新機能

プロDJの間で絶大な支持を得ているRANE(レーン)から、待望の新型DJコントローラー「ONE MKII」が2025年8月27日に発売されました。
初代「ONE」の発売から約4年半ぶりとなる後継機は、モーター駆動プラッターの操作性はそのままに、Stemsコントロールや29種類の内蔵エフェクトなど、DJパフォーマンスを大きく進化させる新機能を多数搭載しています。

本記事では、ONE MKIIの全機能を詳しく解説し、旧型「ONE」との違いを徹底比較。
プロDJが注目する革新的な機能から、実際の使用感まで、購入を検討している方が知りたい情報を網羅的にお届けします。

RANE ONE MKIIとは?基本概要と位置づけ

RANE ONE MKIIは、アメリカのプロ向けオーディオ機器メーカーRANEが開発した、Serato DJ Pro専用の2チャンネルDJコントローラーです。
市場想定売価は234,000円(税込)と高価格帯に位置しますが、それに見合う高品質なハードウェアと豊富な機能を備えています。

特に注目すべきは、7.2インチの高トルクモーター駆動プラッターを搭載している点です。
これにより、アナログターンテーブルに近い本格的な操作感を実現し、バトルDJやターンテーブリストから高い評価を得ています。
また、16個のマルチカラーバックライトパフォーマンスパッドを装備し、多彩なDJパフォーマンスをサポートします。

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旧型「ONE」から何が変わった?主要な進化ポイント

1. Serato DJ ProのStems機能に完全対応

ONE MKIIの最大の進化ポイントは、Serato DJ ProのStems機能への完全対応です。
これは旧型「ONE」にはなかった革新的な機能で、楽曲をボーカル、ドラム、ベース、メロディの4つのパートに分離し、それぞれを独立してコントロールできます。

本体には「Acapella」と「Instrumental」の専用ボタンが新設され、ワンタッチでボーカルパートの分離や除去が可能。
さらに、パフォーマンスパッドを使用してStem FXやStem Rollなど、各パートに個別のエフェクトを適用することもできます。
これにより、従来のDJミックスでは不可能だった、リアルタイムでの楽曲再構築が実現します。

2. 29種類の内蔵ハードウェアエフェクト

旧型「ONE」がソフトウェアエフェクトのコントロールを主軸としていたのに対し、ONE MKIIは29種類の高品質な内蔵ハードウェアエフェクトを搭載しています。
これにより、PCへの負荷を軽減しながら、多彩なサウンドメイクが可能になりました。

専用のOLEDディスプレイとジョイスティックを使用して、直感的にエフェクトの選択と調整ができます。
また、「HW/SW FX」ボタンにより、内蔵エフェクトとソフトウェアエフェクトを瞬時に切り替えることも可能です。

3. Fader FX機能の新搭載

ONE MKIIでは、ボリュームフェーダーをエフェクトコントロールとして活用できる「Fader FX」機能が新たに搭載されました。Pitch、Filter、Roll、Ring Modulator FXの4種類のエフェクトを、フェーダーの動きに連動させて操作できます。これにより、より直感的で表現力豊かなパフォーマンスが可能になります。

4. チャンネルFX機能の大幅強化

旧型「ONE」がLP/HPフィルターのみだったチャンネルFX機能が、ONE MKIIでは4種類(Filter、Filter Roll、Flanger、Noise)から選択可能になりました。
専用の有効/無効・選択ボタンも新設され、より多彩なサウンドエフェクトを簡単に適用できます。

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操作性とハードウェアの進化

PRECISION FEELフェーダーとMAG FOURクロスフェーダー

ONE MKIIでは、チャンネルフェーダーにテンション調整可能な「PRECISION FEELフェーダー」を採用。
DJの好みに合わせて重さを調整でき、より正確なミキシングをサポートします。
また、クロスフェーダーには高い耐久性を誇る非接触型「MAG FOURクロスフェーダー」を搭載し、スクラッチパフォーマンスに最適化されています。

パフォーマンスパッドの機能拡張

16個のマルチカラーバックライトパフォーマンスパッドは、各デッキ8個ずつ配置され、10種類のパフォーマンスモードに対応。新たに追加されたセカンダリーボタンにより、複数のパッドモードに同時アクセスできるようになり、パフォーマンスのワークフローが大幅に効率化されました。

専用SAMPLER LEVELノブの新設

ONE MKIIには、フロントパネルに専用の「SAMPLER LEVEL」ノブが新設されました。
これにより、Serato DJ Proのサンプラー機能の音量を独立してコントロールでき、より細やかな音量バランス調整が可能になります。

音響性能と接続端子

高品質なオーディオ性能

ONE MKIIは、Cirrus Logic製24bit/48kHzコンバーターと32bit浮動小数点演算によるデジタル信号処理を採用。
ダイナミックレンジは最大113dB(A特性、ユニティゲイン)を実現し、プロフェッショナルな現場で求められる高音質を提供します。

豊富な入出力端子

接続端子は非常に充実しており、以下の構成となっています:

  • XLR出力:メイン出力×2、ブース出力×2
  • RCAステレオ出力:マスター出力×1
  • XLR/TRS入力:マイク入力×2(マイク/ライン切替可能)
  • RCAステレオ入力:デッキ入力×2(ライン/フォノ切替可能)、Aux入力×1
  • ヘッドホン出力:6.35mmTRS×1、3.5mmTRS×1
  • USB Type-Bポート×2(デュアルPC接続対応)

特に注目すべきは、2系統のUSB Type-Bポートを搭載している点です。
これにより、2台のPCを同時に接続でき、DJの交代やバックアップシステムの構築が容易になります。

外観デザインとカラーリングの変更

ONE MKIIは、旧型「ONE」のブラックカラーから一新し、スタイリッシュなホワイトカラーを採用しています。
この変更により、コントロールサーフェスの視認性が大幅に向上し、暗いクラブ環境でも操作しやすくなりました。

本体サイズは674×345×124.3mmと旧型と同じですが、重量は11.14kgと約500g重くなっています。
これは内蔵エフェクト用のDSPチップやディスプレイなどの新機能追加によるものです。

実際のユーザー評価と市場での反応

発売から間もないONE MKIIですが、既に多くのプロDJから高い評価を受けています。
特にStemsコントロール機能については、「従来のDJミックスの概念を変える革新的な機能」として注目されています。

価格については234,000円(税込)と高価格帯に位置しますが、搭載されている機能と品質を考慮すると、プロフェッショナル向けの機材としては妥当な価格設定といえるでしょう。
特に、内蔵エフェクトやStems機能を活用することで、従来では不可能だった表現力豊かなパフォーマンスが実現できます。

旧型「ONE」との詳細機能比較表

以下は、ONE MKIIと旧型「ONE」の主要機能を比較した表です:

機能項目 ONE MKII ONE(旧型)
Stemsコントロール機能 完全対応(専用ボタン搭載) 非対応
ハードウェア内蔵エフェクト 29種類搭載 非搭載
エフェクト切り替え HW/SW FXボタンで瞬時切り替え ソフトウェアエフェクトのみ
チャンネルFX 4種類(Filter、Filter Roll、Flanger、Noise) LP/HPフィルターのみ
パフォーマンスモード 各デッキ10種類 各デッキ8種類
チャンネルフェーダー PRECISION FEELフェーダー(テンション調整可能) 標準チャンネルフェーダー
SAMPLER LEVELノブ 専用ノブ搭載 非搭載
カラー ホワイト ブラック
重量 11.14kg 10.68kg

購入を検討する際のポイント

どんなDJにおすすめか

ONE MKIIは以下のようなDJに特におすすめです:

  • バトルDJやターンテーブリストで、アナログ感覚の操作を重視する方
  • Stemsコントロールを活用した新しいスタイルのミックスに挑戦したい方
  • 豊富な内蔵エフェクトでオリジナリティの高いパフォーマンスを行いたい方
  • プロの現場で使用する高品質な機材を求める方
  • 2台のPC環境でDJプレイを行う方

注意すべき点

一方で、以下の点については購入前に検討が必要です:

  • 価格が高額であること(234,000円税込)
  • Serato DJ Pro専用であり、他のDJソフトでは使用できないこと
  • 重量が11.14kgと比較的重いこと
  • 新機能を十分に活用するには、ある程度の学習時間が必要であること

まとめ:RANEの技術革新が詰まった次世代DJコントローラー

RANE ONE MKIIは、旧型「ONE」の優れた基本性能を継承しながら、Stemsコントロール、29種類の内蔵エフェクト、Fader FX機能など、多数の革新的な機能を追加した次世代DJコントローラーです。

特にSerato DJ ProのStems機能への完全対応は、従来のDJミックスの概念を大きく変える可能性を秘めており、クリエイティブなパフォーマンスを求めるプロDJにとって、まさに待望の機能といえるでしょう。

価格は決して安くありませんが、搭載されている機能の豊富さと品質の高さを考慮すると、プロフェッショナル向けの機材としては妥当な価格設定です。
特に、これまでにない表現力豊かなDJパフォーマンスを目指す方にとって、ONE MKIIは強力なパートナーとなることでしょう。

RANEが約4年半の開発期間をかけて送り出すONE MKIIは、間違いなくDJ業界に新たな風を吹き込む革新的なコントローラーです。
今後のDJシーンの発展に大きな影響を与える製品として、注目し続けていきたいと思います。

参考情報:

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